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2018年5月 6日 (日)

Twitter300字SS/お題「遊ぶ」(非公式)

タイトル「きっかけと真実」

もう会わない、と突然言われた。
「知ってたよ、あの人の代わりだったって。遊びにずっと付き合えるほど私は器用じゃないから」
去っていく背中を呆然と見送った。きっかけはその通りだったから、言わなかった後ろめたさで反論できなかった。
そして社内から彼女の姿が消えた後、思い知らされる。想像以上に本気になっていたことを。

数ヶ月後、探し当てた実家を訪ねた。学生時代の友人にたどり着けたことを心底有難く思った。
「……どうして?」
不安げに見上げる彼女のお腹はふくらんでいる。予定日が来月と聞き、間に合った幸運にも感謝する。
「ちゃんと言いに来た。好きだって」
指輪は買えてないんだけど、と手を取ると、彼女は無言で涙を流した。


注釈:何か書きたいな、と今日一日ずっと思っていたのですが。
ここ1週間の大半を「Twitter300字企画」の課題を考えることに費やしていたせいか、頭がそのモードのままになっているようで(苦笑)
ふいに浮かんできたネタを書かずにはいられなくなって、とっくに投稿受付は済んでいるにもかかわらず書いてしまいました。なので、非公式という扱いにしております。
読んでくださってありがとうございました。

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創作関係」カテゴリの記事

コメント

もう1本ネタが浮かんだので、また書いちゃいました……
よろしければ読んでやってください。

タイトル「涙と笑顔」

遊びでかまわないから、半年だけ付き合って。
妙に明るい声で言われた時に、気づくべきだった。
彼女は遊んでいい女じゃないと、付き合い始めてすぐにわかったのだからーーふとした瞬間の寂しそうな目、唇を噛みしめる横顔。抱くたびに流される涙。
隠せない本気は、いつしか自分にも伝染していて。
けれど約束の半年が過ぎた翌日、彼女はみずから別れを告げた。ありがとう楽しかった、と笑う顔はそれまでで一番の泣き顔に見えた。だから。
一粒も涙を見せなかった背中に、思わず手を伸ばす。そんな衝動を感じたのは初めてだった。

そして今。自分の隣に彼女は立っている。白いドレスとベールを身に着けて。泣きながらも、誰よりも綺麗だと思う笑顔で。

投稿: matsuya | 2018年5月 6日 (日) 23時30分

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